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実務の世界では、様々な改善施策を実行したときの効果試算が必須である。計算内容はケースに応じて様々であろうが、どのケースでも考慮しなければならない原理原則がある。また効果試算をする際に実務者が陥りやすい罠がある。本書はそれらについて丁寧に解説している。

しかし、本書は違います。「問題」とその周辺にあるもの、そして「問題」と「解決策」のパイプについて、丁寧に解説しています。その意味で、問題解決について正面から向かいあいたい人にとっては最良の書籍と言えるでしょう。

内容がビジネスに関係ないものが多い、具体的手法の説明がない、チャートが今はやりの本と比べると見栄えという点で劣る、ケースがよくわからない、など、読んでいてわいてくる感想は些細な話です。「今まで問題解決の本を読んだけど、分析やチャートの説明ばかりで、使えそうで使えなかった」という方には絶対お勧めです。もちろん星五つです。

ただ一点だけ難点が。それは入手しづらいということ。同氏著の「問題解決入門」で代替する、というのが妥当かもしれません。
ビジネスマンの必読書！
　
”問題解決力”を高める良書である。
知識と知恵、問題と問題点、問題発見、問題形成、原因と結果など、問
題の構造化やプロセス思考についての基礎が身につく。現場のマネージ
ャー、コンサルタントをはじめ多くのビジネスマンが一度は目を通して
おきたい本である。入手困難なため、新版 図解・問題解決入門―問題
の見つけ方と手の打ち方（佐藤允一　著)を参考にされると良い。
問題の概念を正しく説明できますか？
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