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[ 新書 ]
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創造経営の戦略 (ちくま新書)
・紺野 登
【筑摩書房】
発売日: 2004-02-06
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 99円〜
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・紺野 登
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カスタマー平均評価: 5
時代の潮流は創造的知識(ex.デザイン)へ 本書は大きなパラダイムシフトを多面的に記述している書であると私は読解しました。
具体的に記述されている内容としては
「工業社会」→「知識社会」(P.10)
「モノ中心の大量生産方式」→「人間工学的な視点を取り入れた商品開発」(P.160?163)
「管理・統制型の意思決定」→「個人の自発性に基づく意思決定」(P.16?P.18)
「技術革新的なイノベーション」→「協業的なイノベーション」(P.51,59)
「モノを売る」→「知識(デザイン)を売る」(P.101)
「分析的・論理的に導く結論」→「統合的・仮説的に導く結論」(P.125?128)
「ナレッジワーカー」→「テクノロジスト・プロフェッショナル」(P.35,214)
そして
「知識が真の資本」→「「創造的知識」すなわち「デザインの知」が真の資本」(P.9)
といったものです。
このような潮流から、必然的に導き出される戦略を「創造経営の戦略」だと本書全体を通じて著者は定義しているのだと私は読みました。
さらには「創造経営」を実現可能にする具体的方法論として著者は、第6章の「知の工房としてのワークプレイス」で述べているようです。
時代の潮流を見事に捉えた「本質の書」だと思います。 戦略論の行き着いたところ 近年、分析的な戦略では、もはや他社との差別化が図れず、創造的・独創的な戦略が叫ばれている。この本もそうした最新の戦略論の1冊といえよう。グループでいえば、「リーディング・ザ・レボリューション」「経験経済」「ファンキー・ビジネス」「ハイ・コンセプト」あたりと似通っている。
その創造的・独創的な戦略とは、デザインに宿る。デザインも単なる設計のレベルではなく、経験の設計まで視野に入れるのが、近年の戦略論である。
さて、当然、戦略を生み出すヒトが主役になる。であるならば、そのヒトが最も創造性を発揮しやすい場所(ワークプレイス)の設計、組織の設計が考えられ、本書でも詳しく分析されているのである。
簡単ではあるが、とても興味深い事例も扱っており、新書レベルで十分な内容となっている。楽しい本であった。
良質な出発点 コンパクトな新書ながら、事例も豊富で深い考察を促される本です。唯一最大の経営資源ともいえる「知識」がいかに活発に創造される組織をどのように作るか(この本のもう一つのキーワードはデザインだと思います)、自分なりにしっかりと考えてみたいという方に特にお薦めです。表面的なKMアプローチに飽き足らない志の高い戦略デザイナーの出発点となる良書と思います。 経営の新しい視点 知識をてこに、これからの経営の道しるべを示したとてもすばらしい本だと思います。 内容は深いですが、豊富な実例紹介などで読みやすい点も良い。 「よく顧客主義が謳われるが、その言葉をそのまま要求として理解してニーズを満たそうとしても、単なる追従が表層的対応にしか過ぎない」など、随所にするどい示唆があります。また、第7章では、状況型リーダーシップや組織の知を活性化するコーチングなどがテーマとして取り扱われており、組織のマネージメントに携わっている方には、とても参考になると思います。 「知識経営のすすめ」「知識創造の方法論」などの多くの著作がありますが、私はこの本が一番フィットしました。
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[ 単行本 ]
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戦略アイデンティティ経営―持続的競争優位をつくる8つの法則
・ローレンス・D. アッカーマン
【ダイヤモンド社】
発売日: 2002-02
参考価格: 2,520 円(税込)
販売価格: 2,520 円(税込)
Amazonポイント: 25 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 99円〜
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・ローレンス・D. アッカーマン ・Laurence D. Ackerman
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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だから顧客が盗まれる
・ハーベイ・トンプソン
【ダイヤモンド社】
発売日: 2004-12-18
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 99円〜
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・ハーベイ・トンプソン
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カスタマー平均評価: 2
残念っ! 結果から言えば中途半端な感が否めませんでした。 本書は、どのような企業でも顧客の離反が起こりうることであることに警鐘を鳴らし、その例と、顧客の視点からビジネスを見ることによって、顧客の離反が起こりにくい組織を作ることができると唱えているのですが。 残念なのは、具体性に欠けているところです。 いくつかの著者の体験は書かれているのですが、ほんとうに個人的なことが多くてちょっと薄すぎる。 著者の考え方自体には共感するところもあるけれど、せめてオチとして顧客の離反を防ぐ組織のあり方や、そのためのプロモーションなりマーケティング手法なりについて具体的な記述があればよかったのだけれどそれがないまま終わっているのが中途半端たる所以です。 5年前であれば、顧客の離反を防ぐことを唱えるだけで、まだ存在意義があったかもしれませんが。 たとえば、サービスに満足しなかった顧客がどのようにして企業から離れていくのかということについては、ノードストロームでパートタイムの販売員から副社長にまで上り詰めたベッツィ・サンダースの「サービスが伝説になる時」をはじめとするさまざまな書物に、より具体的に、豊富なデータを持って記されています。顧客の視点からビジネスを眺めて、組織を変えていくという考え方についても、ワン・トゥ・ワン・マーケティングではあたりまえであり、ブランド関連の書物にはよく書かれています。 後発として出すのであれば、もう少し事例紹介や具体的な対策が欲しかった。 あまり翻訳がこなれていないので初心者にもおすすめとはいえない。 原書が堅くても、言葉や単語の選び方や翻訳によって、かなり読みやすくなるのだが。
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[ 単行本 ]
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「顧客知」経営革命―ワン・トゥ・ワン顧客戦略の実践ビジネスモデル
・ゲーリー ホーキンス
【コンピュータエージ社】
発売日: 2004-10
参考価格: 2,625 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 99円〜
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・ゲーリー ホーキンス ・Gary Hawkins
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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ダントツにはワケがある―最強16支店の商売繁盛裏ノウハウ (Softbank mook―ビジスタMOOK)
【ソフトバンククリエイティブ】
発売日: 2003-10
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 99円〜
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カスタマー平均評価: 5
こうゆう本を求めていました!!!! こうゆう成功している人の事を知りたかったのでこんな感じの本を もっと出してください。かなり好きなんですよ、こうゆう本。
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[ 単行本 ]
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監査論講義
・加藤 恭彦 ・津田 秀雄 ・友杉 芳正
【中央経済社】
発売日: 2003-10
参考価格: 3,045 円(税込)
販売価格: 3,045 円(税込)
Amazonポイント: 30 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 98円〜
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・加藤 恭彦 ・津田 秀雄 ・友杉 芳正
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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中小企業トップのための新しい経営戦略会計
・落合 孝信
【TKC出版】
発売日: 1999-08-23
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 通常6〜9日以内に発送 )
中古価格: 96円〜
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・落合 孝信
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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技術経営戦略
【生産性出版】
発売日: 1999-11
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
Amazonポイント: 21 pt
( 通常6〜9日以内に発送 )
中古価格: 95円〜
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カスタマー平均評価: 2
表題と内容があっていない。実務的でもない。 この本を「技術戦略」「MOT戦略」のつもりで購入したが、戦略文書が与える技術への影響、技術者の人材育成に関するアンケート調査がメインで、ほとんど役に立たなかった。
調査も調査のみという感じで、別段、解決策が提示されているわけではなく、「どうしてこの本が教科書になるといえるのだろう?」と思ってしまった。まえがきには「技術経営の教科書にも使える」と書いてあったのである。
概して、レベルの高い本ではないと思うし、技術戦略を期待した人は、「騙された」と思えるであろう。 技術経営の提言本 まえがきには「実践的な技術経営の本」みたいなことを書いてあるけど、いまいち実践的とは思えない。概要としては技術経営に対しての提言本だと思う。ただ大学院のMOT教育などに興味があれば読んでも損はないと思う。 戦略の立て方は? 技術経営戦略の文書を分析した調査結果ですので、結果からの統計的な話はよみとれますが、戦略立案者の思いをいかにストーリー化するかということを学びたい人には不向きな内容です。 技術経営の論点整理に 企業関係者に対するアンケート結果を丁寧に分析して戦略を導き出そうとしており、技術経営をめぐる日本企業の論点整理としては優れている。しかし、技術戦略に対する構想力そのものを見失いかけている日本企業にとって、今までの経営をどう変革すべきか、提言は迫力に欠けている。今後、先進企業のベンチマーキング等、具体的事例研究を通じて、革新の方向性が示されることを期待したい。
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[ 単行本 ]
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危ない会社・危ない社長―私の提言一〇〇条
・江口 寛通
【ブックマン社】
発売日: 2003-10
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 通常6〜9日以内に発送 )
中古価格: 95円〜
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・江口 寛通
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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強者のしくみ 論理的思考と全体最適を徹底する会社
・磯部 洋
【ダイヤモンド社】
発売日: 2005-03-11
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 86円〜
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・磯部 洋
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カスタマー平均評価: 4
優れた経営とは何かを教えてくれる一冊 本書の多くは、セブン?イレブンとしまむらのベンチマーキングに割かれているが、単なる事例研究にあらず。
両社における事例はメッセージの補強でしかなく、事例の向こう側には優れた経営に対する崇高なメッセージが見える。
最終的に導き出される「優れた経営」のポイントは4点。
1.論理的経営
2.売上を目標にしない
3.しくみで動かす
4.コントロールと全体最適
1.論理的経営
日本企業の多くは「情緒的経営」に支配され、上手く立ち回ることが仕事であるかのように誤解される。それは機能集団ではなく、生活共同体。「理屈どおりに物事が進まないとすれば、理屈が間違っているか、運び方が間違っているか、誰かが怠けているか」という言葉が印象的だった。論理に妥協を許さない姿勢が大事と痛感。
2.売上を目標にしない
売上とは結果。経営の質を高めるには、なぜ売上が上がったか、下がったか、それを正確に理解し、次の行動につなげること。これができない限りは、外部要因だけで業績が良くなり、また外部環境が悪くなれば業績が悪くなる、というただの無策な経営者でしかない。
3.しくみで動かす
日本人はとかく「犯人探し」を行うが、それは正しいアプローチではない。人間の怠惰でさえも仕組に封じ込める。それが経営者として正しいアプローチ。誰が従業員であっても同じ業績を出せることが優れた経営者としての証。
4.コントロールと全体最適
ボトムアップの意見の集合体を経営方針と呼ばず、組織全体を一つのベクトルに向かって束ねる、そして、その通りに動くよう組織全体を統制する。ボトムアップとは、経営者としての無能さを言っているだけ。
経営に近いポジションで仕事をしている身としては非常に痛切なメッセージだった。
日ごろ、自分が正しいと思っていることも組織的な軋轢の中にあればどうしても弱腰になりがち。本書からは、そのような不条理にも常に戦い続けようという勇気をもらった。
非常によい 最近読んだビジネス本で最もよかった。極めて説得力がある。述べられていることを、明日からでも試してみようという気になります。 強い組織の秘密を知る 「強い組織とはなにか」個人の強さに頼らない仕組みを持っている組織である。人は失敗もする。そのときにカバーできる組織が強い。どのような個人でもルールに従えば一定の成果を上げることができる。そんな組織が強い。そのことを例を挙げて説明してくれる。個人の力に頼る組織は、精神論に陥りがちである。仕組みを整えることで成果を上げることを考えるのが経営者である。 コンサルタント会社経営者の宣伝用 トム・デマルコ(ピープルウェア、ゆとり、デッドライン)、ビジョナリカンパニーの1,2を読んだ後に読みました。これらは、「人」だと言っていますが、この本では「組織、コントロール」だと言っています。前者は狩猟民族が自分を否定しているように、この本は農耕民族が自分を否定しています。しまむらとセブン・イレブンといったコントロールで成功した会社をモデルにしており、コントロールの必要性と活用方法は参考にはなりますが、デッドラインに出てくるトムキンクスの上司である財務大臣が書いた本のようで、暗くなっていまいました。ビジョナリカンパニー2では、後継者選びの重要性が説かれています。しまむらの後継者が気になります。 読み応えあり!! セブンイレブンやしまむらの例を挙げ、経営戦略・システム・コントロールの三つが重要であると主張している。戦略はトップが決めるべき、従業員の創意工夫はアイデアを出すまでは良いが勝手に実行すべきではなくトップの評価後に実行されるべき、声帯を使ったコントロール(コミュニケーション)が必要なら”しくみ”がない証拠、特定の人がいないと回らない仕事も”しくみ”がない証拠、言われたことすらできない人が大部分だがそんな従業員でもできる”しくみ(システム)”が必要、などと目から鱗の指摘が満載である。 一方、著者は否定しているが、これらの指摘はセブンイレブンやしまむらなどの他企業が作った製品を売る小売業だから当てはまるのでは、との疑問も残った。今まで全くない流行を作り出すような創造性はセブンイレブンやしまむらからは感じられない。セブンイレブンは確かに仮説・検証とPOSにより顧客ニーズ変化に対し”後追いに早い”状態を作り出しているものの、これは顧客ニーズを先取りして流行を作り出す創造性とは違う印象がある。そもそも顧客ニーズを先取りするような仕事は特殊能力がある人にしかできない仕事であろう。人から言われたこともできないような従業員にできるとは思えない。今後はこのような創造性が求められているのではないか、と思う。 いずれにせよ、多くの従来型企業を見る限りにおいては”目から鱗”の視点が満載なので一読をお勧めします。
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